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FXとは?初心者のための完全ガイド     

Sep 22, 2025 11:54 AM
「FX とは」を図解:ドル・ユーロ記号と上昇するローソク足で為替取引を表現


「FXをやってみたいけど、なんだか難しそう…」と思っていませんか?この記事では、これからFXを始めたい初心者の方に向けて、FXとは何か、その基礎から取引の始め方、注意点までをやさしく解説します。

1. FXとは?

FXとは「Foreign Exchange」の略で、日本語では「外国為替証拠金取引」と呼ばれます。異なる通貨を売買して利益を狙う投資の一つです。たとえば、アメリカの通貨「ドル」と日本の通貨「円」を交換する取引をイメージしてみてください。「1ドル=150円」のときにドルを買い、その後「1ドル=152円」になったときにドルを売れば、2円の差額が利益になります。これがFXの基本的な仕組みです。

FXで150.00円の時に建てたUSDJPYのロングポジションが152.00円の時に利益になる単純な画像


FXは、株式投資のように企業の株を売買するのではなく、「通貨の価値の変動」に注目して取引するのが特徴です。世界中の為替市場が24時間動いているため、平日の昼間だけでなく、夜間や早朝でも取引が可能です。仕事や学校が終わった後に、自分のペースで投資できる点もFXの魅力の一つでしょう。

2. どうして利益が出るの?

FXでは、通貨の「為替レート」が日々変動することによって、利益を得るチャンスがあります。この変動は、経済指標や金利の動き、政治のニュースなど、さまざまな要因によって起こります。

FXで利益を出す方法には、主に以下の2つがあります。

たとえば:

  • 安いときに買って、高くなったら売る(ロングポジション)

価格が上がると予想したときに「買い」の注文を出します。安く買って高く売ることで、差額が利益になります。

  • 高いときに売って、安くなったら買い戻す(ショートポジション)

価格が下がると予想したときに「売り」の注文を出します。先に売って、後から安く買い戻すことで利益が出ます。

このように、FXとは「価格が上がるとき」だけでなく、「下がるとき」にも利益を狙えるのが大きな特徴です。株式投資では通常「安く買って高く売る」しかできませんが、FXでは両方向に利益のチャンスがあるため、柔軟な戦略がとれます。

3. レバレッジとは?

FXには「レバレッジ(leverage)」という独特な仕組みがあります。レバレッジとは、自分が持っている資金よりも大きな金額の取引ができるしくみです。

たとえば、自分の資金が10万円しかなくても、レバレッジを10倍にすれば、100万円分の取引ができるということです。この仕組みによって、少ない元手でも大きな利益を狙える可能性があります。

しかし、メリットだけでなく注意点もあります。レバレッジをかけるということは、「利益が大きくなる」のと同時に、「損失も大きくなる」ということです。たとえば、100万円分の取引をしている場合、相場が1%動いただけで、1万円の損益が発生します。自分の資金(証拠金)よりも大きな損失が出ることもあるため、無理のない範囲でレバレッジを設定することがとても重要です。

4. どうやってFXを始めるの?

FXを始めるのは、思っているよりも簡単です。以下のステップで進めてみましょう。

ステップ1:証券会社に口座を開設する

証券会社のウェブサイトから口座開設の申し込みを行います。

ステップ2:口座に資金を入金する

口座開設後、複数の入金方法の中から好きな方法を選んで取引口座に資金を入金します。

ステップ3:実際に取引する

通貨ペア(例:USD/JPY、EUR/JPY)を選んで、買いまたは売りの注文を出します。

5. 初心者が注意すべきポイント

FXは魅力的な投資手段ですが、リスクも伴います。初心者が特に気をつけたい点をいくつかご紹介いたします。

損切りのルールを決める

損失が出たときに、どこで損切りするかを事前に決めておくことが大切です。感情に流されて保有を続けたがために損失が大きくなり、やむなく大幅な損失を抱えてから損切りするということがないよう、許容できる範囲の損失額を決めたらキッパリとそこで損切り決済を行うことが重要です。

無理なレバレッジをかけない

FXでは「レバレッジ」という仕組みを使って、少ない資金でも大きな取引ができるのが特徴ですが、初心者のうちは、このレバレッジをむやみに高く設定しないことがとても大切です。

たとえば、10万円の資金でレバレッジを25倍に設定すれば、最大で250万円分の取引が可能になります。もし予想通りに相場が動けば、大きな利益を得ることができますが、逆に予想が外れた場合は、損失も一気に膨らんでしまいます。わずか数%の値動きで、元本の多くを失ってしまうこともあるのです。

特に初心者の場合は、相場の動きに慣れていないため、感情的な判断をしてしまいやすく、損失を広げてしまうリスクが高まります。たとえば、「もっと上がるんじゃないか」「もう少し待てば戻る」といった期待に頼って損切りできず、結果的に大きな損失を抱えてしまうということも少なくありません。

そのため、最初のうちはレバレッジを2倍~5倍程度に抑え、少額でコツコツと取引の練習を重ねていくのが理想的です。自分がどれくらいのリスクに耐えられるか、どんな値動きにどう反応してしまうかといった「自分のクセ」を知ることも、FXにおいて非常に重要なことです。

また、レバレッジは取引のたびに自由に設定できるわけではなく、証拠金維持率やロスカットルールなど、FX会社ごとの規定にも影響を受けます。ですから、レバレッジを利用する際は、自分の資金に対してどれだけのリスクがあるのかをしっかりと理解しておく必要があります。

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こちらの記事にて、FXの始め方を詳しく説明しております。

まとめ:FXとは少ない資金で始められる投資

FXは少ない資金から始められ、仕組みを理解すればリスクを抑えながら取引できる投資方法です。最初はさまざまな用語や仕組みが難しく感じられるかもしれませんが、学びながら実践することで少しずつ慣れていきます。

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