FXは危険?知っておくべきリスクと注意点

FX(外国為替証拠金取引)は、少ない資金で大きな取引ができる魅力的な投資方法として、多くの人に注目されています。しかし、その反面「危険性」「稼げない」といった声も耳にするのではないでしょうか。本記事では、FXの危険性や知っておくべきリスクを解説します。
結論から言えば、FXは「仕組みを理解せずに始めると危険」な投資です。ただし、リスクを正しく知り、きちんと対策をすれば、無理なく利益を狙うことも可能です。
この記事では、FXの主なリスクと、初心者が注意すべきポイントについて分かりやすく解説します。
FXの仕組みをおさらい
FXとは「Foreign Exchange(外国為替)」の略で、異なる国の通貨を売買して利益を得る投資方法です。
たとえば、「1ドル=150円」のときにドルを買い、「1ドル=152円」になったら売ることで、2円の差額が利益になります。このような価格差を利用して稼ぐのがFXの基本です。
また、FXでは「レバレッジ」と呼ばれる仕組みを使うことで、少ない資金でも大きな取引が可能になります。これがFXの最大の魅力であり、同時にリスクを高める要因にもなります。

FXのやり方については、こちらの記事にて詳しく説明していますので、合わせてお読みください。
FXが「危険」と言われる主な理由とリスク
1. レバレッジによる損失拡大リスク
FXでは、日本国内の個人取引でも最大25倍までのレバレッジが利用可能です。例えば、10万円の資金で250万円分の取引ができる計算です。
しかし、相場が予想と逆に動けば、その分損失も拡大します。
- たった1円の変動でも、取引額が大きければ大きな損失につながる。
- レバレッジを過信すると、資金を一気に失う可能性も。
対策:
初心者は**低レバレッジ(2〜5倍以下)**から始め、まずは資金管理を学びましょう。
2. 強制ロスカットのリスク
FX口座の残高が一定の基準を下回ると、取引中のポジションが強制的に決済される「ロスカット」が行われます。これは投資家の損失を最小限に抑えるための仕組みですが、タイミングによっては大きな損失が確定してしまうことも。
- 急激な相場変動時(指標発表、地政学リスクなど)にはロスカットが間に合わない場合も。
- 資金が少ないとロスカットのリスクが高まる。
対策:
- 十分な余裕資金を口座に入れておく
- 「証拠金維持率」を定期的に確認する習慣をつける
3. 感情的なトレードによる損失
FXは24時間取引が可能なため、つい頻繁に売買してしまう人も少なくありません。特に損をした後、「取り返したい」と思って冷静さを欠いたトレードをしてしまうと、さらに損失が膨らむことがあります。
- 利益を伸ばせないまますぐ決済する「チキントレード」
- 損失を受け入れられずにポジションを引き延ばす「塩漬け」
対策:
- 取引ルールをあらかじめ決め、感情ではなくルールで動く
- 取引の記録を残し、振り返りを習慣化する
4. スプレッドやスワップなどのコスト
FXでは売値と買値の差である「スプレッド」が実質的な取引手数料になります。また、通貨ペアによってはスワップポイントがマイナスになることもあり、長期保有でコストがかかるケースもあります。
- スプレッドは狭い方が有利(特にスキャルピングやデイトレードでは重要)
- 高金利通貨を売ると、スワップがマイナスになりやすい
対策:
- スプレッドが狭い業者・口座タイプを選ぶ
- スワップポイントの条件を事前に確認
5. 為替相場の予測が難しい
FXは、経済指標・金利・地政学的リスクなど、さまざまな要因に影響を受けます。そのため、プロでも完全な予測はできない世界です。
- 予測が外れても大きな損失にならないようにすることが重要
- チャート分析や経済ニュースは、あくまで「判断材料の一つ」
対策:
- 小額取引で経験を積みながら学ぶ
- 自分の予測を過信しない
FXを安全に行うための心構えと対策まとめ
リスク要因 | 初心者の対策 |
---|---|
高レバレッジ | 最初は2〜5倍程度で取引を行う |
強制ロスカット | 十分な証拠金を入れておく |
感情的なトレード | 事前にルールを決め、トレード日記をつける |
スプレッド・スワップ | 取引コストを事前に確認する |
相場の予測難しさ | 小額から経験を積み、情報収集を怠らない |
まとめ:FXは「危険」だが、正しく学べば「可能性」もある
FXは確かにリスクのある投資ですが、それは「リスクの管理ができない人にとって」危険であるというのが正しい表現です。
しっかりと知識を身につけ、冷静に行動し、無理のない範囲でコツコツと経験を積めば、FXは資産形成の一つとして十分に活用できます。
まずは少額から、自分のペースで学びながらスタートしてみましょう。
投資の基本は「知ること」から始まります。
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