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FXロット・Pipsの基礎|計算方法と取引量の目安

Nov 14, 2025 12:24 PM
FXのロットとpipsの基礎を図解(USD/JPY +50pips)

FX取引を始めるにあたって、「ロットとは何か」「pipsとは何か」といった基礎用語を正しく理解しておくことは非常に重要です。これらの単位を理解し、正確に計算できるようになることで、リスク管理や利益の見積もりが正確にできるようになります。

本記事では、FX初心者の方にもわかりやすく、ロットとpipsの意味や1ロットとはどのくらいの取引量なのか、具体的な計算方法とともに解説していきます。

ロットとは?FXにおける取引単位

「ロット数(1ロット、0.1ロット、0.01ロット)」と「通貨量(10万通貨、1万通貨、1千通貨)」を対応させた表やイラスト

「ロットとは」FXにおける取引数量を表す単位です。株式でいうところの「1株、100株」に相当します。FXでは、基本的に以下の3種類のロットサイズが使われます。

ロット通貨量呼び方
1ロット100,000通貨スタンダードロット
0.1ロット10,000通貨ミニロット

たとえば、米ドル/円(USD/JPY)の通貨ペアで1ロットとは「10万ドル分の取引」を意味します。FX業者によっては最低取引単位が0.01ロットから可能なところも多く、初心者でも小さな金額から始めることができます。

EC Marketsでも、最小取引量は0.01ロットとなっています。

pipsとは?価格変動の単位

(USD/JPY 1ロットで+50pips)と例2(EUR/USD 0.1ロットで+50pips)の利益計算を比較したチャートまたはフローチャート

「pipsとは」通貨ペアの価格変動を測る最小単位のことです。通貨ペアによって1pipの定義が異なりますが、以下のように覚えておくとよいでしょう。

  • USD/JPYなどの円絡みの通貨ペアでは、1pip = 0.01円
  • EUR/USDやGBP/USDなど、円以外の通貨ペアでは1pip = 0.0001ドル

たとえば、USD/JPYが「110.00円」から「110.50円」まで動いた場合、50pipsの値動きがあったことになります。

pipsロットを使った損益の計算方法

FX取引では、「pips × ロット数 × 通貨量」で損益を求めることができます。具体的な計算方法を見てみましょう。

例1:USD/JPYで1ロット(100,000通貨)を取引

  • エントリー価格:110.00円
  • 決済価格:110.50円
  • 値動き:+50pips
  • ロット:1ロット(=100,000通貨)

損益 = 50pips × 100,000通貨 × 0.01円 = 50,000円の利益

1pipあたりの価値(円絡みの場合)は以下の通り:

ロット1pipあたりの価値
1ロット約1,000円
0.1ロット約100円
0.01ロット約10円

例2:EUR/USDで0.1ロット(10,000通貨)を取引

  • エントリー価格:1.1000
  • 決済価格:1.1050
  • 値動き:+50pips
  • ロット:0.1ロット(10,000通貨)

損益 = 50pips × 10,000通貨 × 0.0001ドル = 50ドルの利益

※日本円での利益を求める場合は、その時のドル円レートをかけます。たとえば、1ドル=150円なら「50ドル × 150円 = 7,500円の利益」となります。

取引量(ロット数)の目安とリスク管理

ロット数を大きくすると、当然ながら得られる利益も大きくなりますが、それに伴いリスク(損失)も大きくなります。資金量に応じた適切な取引量を選ぶことが重要です。

こちらの記事では、ロスカットの仕組みを説明しております。よろしければ、合わせてお読みください。

資金別・推奨ロット数の一例

資金推奨最大ロット数(USD/JPY)
10万円0.01〜0.02ロット
50万円0.05〜0.1ロット
100万円0.1〜0.2ロット

これはあくまで目安ですが、初心者のうちは「1回の損失が資金の2%以内」に収まるようロット数を設定すると、長期的なトレードが安定します。

まとめ:ロットとpipsの理解がFX取引の鍵

FXにおいて、「ロットとはどのくらいの通貨量か」「pipsとはどんな単位か」を理解し、正しく計算できるようになることで、取引の損益を正確に見積もることが可能になります。

特に初心者の方は、いきなり大きなロットで取引するのではなく、0.01ロット(1マイクロロット)などの少額取引から始めることをおすすめします。少ないリスクでpipsの値動きを体感しながら経験を積むことが、将来的な利益につながります。

適切なロット数の設定と、pipsによる損益管理の技術を身につけて、堅実なFX取引を目指しましょう。