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FXのやり方・戦略大全集

Oct 06, 2025 11:11 AM
「FXやり方 完全攻略」の文字と、右肩上がりのローソク足チャートと上向き矢印を指さす手のイラスト

FXは、通貨の価格変動を利用して利益を狙う投資手法です。やり方は色々ありますが、成功するには、単なる売買ではなく明確な戦略に基づいた行動が不可欠です。

本記事では、初心者〜中級者向けに、実際に使えるFX戦略の種類・タイミングの判断基準・相場分析方法・注意点を詳しく解説します。

1. トレンドフォロー戦略(順張り)|相場の流れに乗る

トレンドフォロー戦略は最も基本的かつ強力な戦略です。価格が一定方向に動いているとき、その流れに乗ってエントリーします。

20日移動平均線と50日移動平均線が表示されたチャート上のエントリーポイント、利確・損切ポイント

やり方

  • 上昇トレンド時:押し目買い(下がった後に再上昇するタイミングで買う)
  • 下降トレンド時:戻り売り(上がった後に再下落するタイミングで売る)

【インジケーターの例】

  • 移動平均線(MA):ローソク足がMAの上にある → 上昇トレンド
  • MACD:ゼロラインより上でゴールデンクロス → 買いサイン
  • ADX(平均方向性指数):20〜25以上でトレンドの強さを確認

【エントリー条件例】

  • MAが上向き、ローソク足がMAより上にある時は買い。MAが下向き、ローソク足がMAより下にある時は売り。
  • MACDがゼロラインより上でクロスし始めている時は買い。MCDがゼロラインより下でクロスし始めている時は売り。
  • 高値・安値が切り上がっている時は買い。高値・安値が切り下がっている時は売り。

【利確と損切りの目安】

  • 利確:直近の抵抗線や支持線
  • 損切り:直近安値や高値、MAの上や下

2. レンジ相場での逆張り戦略|反発ポイントを狙う

相場が一定の幅で上下しているときは、高値圏で売り、安値圏で買う「逆張り」戦略が有効です。

【見極めポイント】

  • 高値と安値のラインで反発している状態が数回続いている
  • トレンドの方向感がない(MAが横ばい)

【使える指標】

  • RSI(相対力指数):70以上=買われすぎ → 売り、30以下=売られすぎ → 買い
  • ボリンジャーバンド:±2σのバンドに価格が到達した後に反発する傾向

【エントリー条件例】

  • RSIが30を下回り、価格がボリンジャーバンドの-2σにタッチ→買い。RSIが70を上回り、価格がボリンジャーバンドの+2σにタッチ→売り。
  • 高値圏での陰線形成→売りサイン。安値圏での陽線形成→買いサイン。

【利確・損切り】

  • 利確:センターライン(ボリンジャーバンドの中心)またはレンジの反対側。
  • 損切り:バンド外に突き抜けたとき。
「価格がレンジ内で推移しているローソク足チャート



3. ブレイクアウト戦略|相場が動き出す瞬間を狙う

レンジが続いた後、価格が上か下に大きく動く「ブレイクアウト」は、短時間で大きな利益が狙える場面です。

【ブレイクの兆候】

  • 価格が一定の幅に収束している(スクイーズ)
  • 出来高が徐々に増えている
  • 上位足でのチャートパターン(例:三角持ち合い、ペナント)

【使える戦略】

  • 上抜けしたら買い、下抜けしたら売り
  • 偽のブレイク(だまし)を避けるため、実体のあるローソク足で確定するのを待つ

【テクニック】

  • ブレイク直後はスプレッド拡大に注意
  • 利確:ブレイク前のレンジ幅分を目安に
  • 損切り:ブレイクラインを少し割ったあたり
三角保ち合いからの上抜けブレイク例



4. 経済指標トレード(ファンダメンタル戦略)

米雇用統計やFOMCなどの経済イベントに連動して短期的に価格が大きく動くタイミングを狙います。

【タイミングの取り方】

  • 発表前はポジションを保有しない。スプレッド拡大に注意する。
  • 発表直後の一方向に動く瞬間を狙う(ただし難易度高)。

【初心者向けの対処】

  • 実際の取引は避け、チャートを見て学ぶ
  • 発表時間を事前に把握する(経済指標カレンダーをチェック)
米国非農業部門雇用統計発表直後の急変動チャート



5. 複数時間足を使ったマルチタイムフレーム分析

ひとつの時間足だけでは相場の大きな流れを見逃すことが多いため、複数の時間足を組み合わせて分析します。

【使い方】

  • 日足(大局のトレンドを確認)
  • 1時間足(トレードの方向性を決定)
  • 5分足(具体的なエントリーポイント)

【例】

  1. 日足:上昇トレンド
  2. 1時間足:押し目形成中
  3. 5分足:反転サインで買いエントリー

このように、大きな流れに逆らわず、小さな時間足でタイミングを取るのがポイントです。

6. リスク管理と心理のコントロール

どれだけ戦略が優れていても、リスク管理を怠ると一瞬で資金を失います。

資金管理ルールの例】

  • 1回の損失は資金の2%以内とする
  • ポジションサイズは証拠金の10~20%に抑える
  • ナンピン(損失時の買い増し)は基本禁止とする

メンタル面の注意】

  • 「取り返そう」と思ったときほど危険
  • ルールを守れなければ、どんな手法も無意味
  • 勝っても調子に乗らず、負けても冷静に見直す

FXのやり方に関しては、こちらの記事でもコツを解説していますので、合わせてお読みください。

まとめ:FXは「勝つための型」でトレードする

FXは運ではなく、戦略とルールに従った「型」のあるトレードができるかどうかが成功のカギです。

本記事で紹介したように、相場にはいくつかの「勝ちやすい型」が存在します。それを理解し、根拠を持ったエントリーと決済ができるようになれば、FXはあなたの資産形成の強い味方となるでしょう。

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